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私が言おうとしているのは、政治の世界では、たとえ結果が正しくても手法として間違っている施策は採用できないということだ。
独裁的な手法が目に見える効果をあげることがわかっていても、行政機関は手法として正しくない施策を採用してはいけない。それは、効果が緩慢でも、結果が出るのに時間がかかっても、政治的な何かを実現するための手続きは、常に民主的な過程を踏まなければならないということでもある。
私がいま申し上げているのは、非常にぬるま湯的な主張だ。 それ以上に、「きれいごと」であるかもしれないし、「いい子ぶった」ご意見だと言われたら、ほとんど反論できない。
が、民主主義というのは、そもそも、建前を大切にする決意のことだ。
われわれは、迂遠であっても建前を遵守する体制を選んだ。だから、ここのポイントでは、決して譲歩することができない。
別の言い方をするなら、民主政治というのは、効率や効果よりも、手続きの正しさを重視する過程のことで、この迂遠さこそが、われわれが歴史から学んだ安全弁なのである。
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